役立つ情報

方針イメージ

  1.もし事故や外傷で歯が抜けたら
〈抜けた歯をどうしましょうか?〉
ともかく、抜けた歯は歯科医院に持ってきてください。
再植(もう一度埋め直すこと)が出来るかも知れません。

〈どうやって持って行ったら良いですか?〉
原理としては「無菌的」で「生理的食塩水と同じ程度の浸透圧の液体」に浸けて持ってきて下さい。
例えば家庭にあるものでなら、スポーツドリンク、牛乳、豆乳がベストですが、ヨーグルト(飲む方が無ければ食べる方の中に押し込んでも可です)。それ無ければ、水道水に少しだけしょっぱいで程度のお塩を溶かしても可です。
外出先でそれも不可能な時は次善の柵ですが、水に濡らしたタオルかハンカチに包んで来て下さい。
ティッシュ・ペーパーは止めてください。

ティッシュ・ペーパーで包む話で余談ですが、入れ歯が壊れたり詰め物が外れた時もティシュに包むのは止めましょう。
他人にはゴミにしか見えません。歯医者に行くまでに間違えて捨てられてしまうかもしれません。
透明なビニール袋かプラスチック製おかず入れ等が良いです。

2.口腔がん検診にも関心を!
がん患者全体の中で約4~6%が口腔がんと言われています。
全国では年間およそ5600名が口腔がんでお亡くなりになっていると最近の統計で報告されています。
口腔がんを発見する機会が一番多いのは歯科医師です。
今、全国各地の歯科医師会では行政と協力して口腔がん検診を進めています。
口腔がんは内視鏡などを使用せずに直接目で見て、指で触って発見できる可能性が大きいのです。
千葉市歯科医師会ではそれに粘膜の細胞診をプラスして検診の精度を上げるよう工夫しています。
これらの検査で疑わしい方を大学病院に紹介して発見に努めています。
千葉市歯科医師会ではこれまでの23年間で複数名の口腔がんを発見し、すべて初期のうちに切除等を行い皆経過良好に過ごされています。

口腔がんは進行すると舌や顎の切除を行わねばならず、機能は勿論、顔貌に変形を来たし、患者さんに大きな苦痛を残してしまいます。
「がん対策基本法」の中で口腔がん検診が位置付けられていないのは残念ですが、地方自治体と歯科医師会の協力で全国各地で口腔がん検診は普及しつつあります。
さらなる検診の普及に歯科医師として努力していく覚悟です。

●口腔がんの予防
1.タバコを止める
2.アルコールとタバコを同時にたしなまない
3.カビの生えた食品を食べない
4.良く咬んで唾液を十分に出す
5.不良補綴物・尖った虫歯を放置しない
6.1週間たっても治らない腫れや口内炎は専門医に

3.千葉市口腔がん検診(市内の歯科医院で検診)
平成28年度の検診申し込みは終了しました。
口腔内に違和感等がお有りの方は保険診療でお申し込みください。
特に違和感等がなく検診をご希望の場合は自費のお取扱いに成ります。